第46回:行政書士になろうとしている人へ

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行政書士事務所を開業したいって人からメールなんかをもらうことがあります。はたまた、将来行政書士になりたいから事務所で雇ってくれないかと求職活動されることもあります。
行政書士のやり方はいろいろあるでしょうから私の考えが唯一正しいとは思いませんが、ここで行政書士になりたいって人にちょっとアドバイスを。

基本的に、学校を卒業してすぐに事務所を開業するのは私は良いとは思いません。これは私が大学を卒業して、就職することなく開業してしまったことへの反省を込めてです。

企業さんと取引をし出してから私は一回就職したことがある人なら当たり前のこと、たとえばボーナスのことだったり雇用主に対する労働者の考え方だったりがよくわからないで困ったことがありました。

行政書士は個人事業主ですので会社で言えばいきなり社長になるのと同じです。なので社長の気持ちはよくわかるのですが、部下として働いている人の気持ちというのははっきりいってよくわかりませんでした。やはりこれは経験してみないとわからないと思うんです。

この気持ちがわかるかわからないかは営業などを行う上でも重要なのではないかと思います。ただ、就職するのは行政書士事務所ではなく普通の企業の方がいいでしょう。

この普通の企業がいいというのは逆に言えば行政書士事務所に就職することが良いとは思えないということです。


行政書士はものすごく仕事の分野が広く、かつどの分野でも今は競争は非常に激しいものがあります。つまりたとえば建設関係の業務を専門的に行いたいと思って建設関係を専門に取り扱っている行政書士事務所に入ったとして、そこのボスより実力が上になれるのはいつのことでしょうか。

また自分で開業する気があるならその雇っていた行政書士もライバルとなります。この場合、特に同じ地域で仕事をするのなら、仕事の奪い合いになる可能性があります。その場合、前に仕事の上司だった人の仕事を奪える冷酷さが必要になるのではないかと思います。そんなの遠慮しないよという人もいるかもしれませんが、あなたが遠慮しないと思っていても、元の上司は自分の仕事を奪いに来た人に腹を立てる可能性があるのではないでしょうか。なんだかんだで結構狭い世界です。

そんなことを気にするぐらいなら雇われていたところとはまったく違うところで開業するか、または元々雇われたりせずにいきなり開業した方が私はいいのではないかと思うのです。

このいったんどこかで修行してから開業、というのは新卒の人には少なくて、転職をしようとしている人に多いのではないかと感じます。これまでは確かに雇われていたのかもしれませんが、開業というのは社長になるのと同じようなものです。これまで一度も就職したことがないならまだしも、すでにいったんどこかの企業に就職していたのなら、もう雇われる方の経験は十分につんでいるはずですから、すぐにでも開業して事業主としての経験値を早めにつんだ方がいいのではないかと私は思います。

行政書士は開業して業務の知識があるから食っていけるという職業じゃないですから。この点勘違いしている人が多いのであえて書いてみました。

今回はちと硬派なコラムでした。