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晩ご飯を食べに実家に帰っている時、その実家の電話のベルがなりました。
「○○交番ですが、◇(母)さんいらっしゃいますか?」
「ああ、ちょっと待ってください」
で、○○交番の警察官と母の電話が始まったわけですが、その声を聞くとどうやら防犯登録されている母の自転車が鍵を壊され取り替えられた状態で発見されたとのこと。
警官は自転車が盗まれた覚えがあるか?と聞いているようですが、なにせ母親が今の自転車を買ってからすでに何年も経っており、その間にも私の自転車や妹の自転車が盗まれたりして、いったいどの自転車のことを指しているのかがわからず、と母の返事。
その後、電話を切った母から詳細を聞くと、どうも母親の自転車が見つかったと。しかし母親がそれは昔盗難届を出していた自転車ですか?と聞いたところ、どうやら盗難届を出していた自転車ではないが、自転車が鍵が壊された状態で新たな鍵がつけられて実家から離れたところで発見されたので、これはもしかして盗難されたのではないかということで、電話をかけてきていたのでした。なぜ盗難届も出していないのに警察がそこまで自転車のことを把握しているのかがよくわかりませんが、なにせこの警察官、やる気満々らしく盛んに「犯人を逮捕しますから、犯人を逮捕しますから」と連呼してたということでした。でもなぜかどこでその自転車が見つかったのかは母が聞いても教えてくれず。
どうもその口ぶりからして警察ではすでに犯人の目星をつけているらしく、後は母が盗まれたと言えば即、犯人逮捕を考えていたような雰囲気。
私「どんな自転車って言ってたん?」
母「水色の自転車らしいわ。でも水色ってそんな自転車乗ってたかなあ・・・」
私「水色?!まさか・・・」
ふと、私に悪夢がよぎりました。今、実家に乗って帰って来て実家の庭にとめてある私の自転車は「水色」です。しかも持っていた鍵をなくしたためついこの間、ペンチで鍵を壊してチェーンのキーをつけたのでした。
でも、そもそもこの自転車は私の自転車ですし、だいたい自転車がみつかったもなにも、今まさに実家の庭においているわけですから、まさか電話をかけてきた警官は持ち主の家の庭から電話してきてるんじゃあ・・・。
その謎を解決すべく、水色自転車の防犯登録番号を調べ、母が再度交番に電話して確認してみることにしました。
母「さっきのものですがもしかしてその水色の自転車の防犯登録の番号は○○○では?」
警官「そうです」
母「じゃあ、犯人は息子です!」
おいおいと。
どうも丸坊主、というよりむしろスキンヘッドなスーツを着た巨大な男が、日中自転車で爆走しているのを発見した警察官が、あいつは怪しい、とばかりにその男を尾行し、自転車をみたら鍵が壊れているわ、防犯登録は女性の名前だわ、ということでその怪しげな男が入っていった部屋も確認していたものと思われます。でないと、なぜ今現在実家に自転車があるのに、あれほど逮捕に自信を持っていたのかがわかりません。つまり居場所を特定しているので自転車がどこに行こうが犯人がどこに行こうかいずれ帰ってくるので問題ないということでしょう。
ただ一つの誤算といえば、その怪しげな男は、防犯登録されている人物の実の息子、つまり私こと亀井健士であり、入っていた部屋は当事務所だったわけなんですが。
近頃無意味に仕事以外でもネクタイをしておこうと決めた私は最近、自分の外見のテーマをじゃりン子チエの周先生(たぶん誰もわかりませんが)にして、頭をつるつるにして眼鏡をかけるようにしたんですが、その効果がこんなにも早く現れるとは、まさに剃るなら乗るな、乗るなら剃るな、そんな標語さえ浮かびそうな梅雨の日の一コマでした。
2004.6.25
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