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第24回:先生

さて、普通の会社づとめの場合、たとえば役職で名前を呼んだりすることが多いと思います。「部長」とか、「課長」とかなどなど。それと同じようになぜだか行政書士は先生という風に呼ばれます。先生とは国語辞典などによると、ものを教える人なんかをさすようです。まあ実際私の場合、相談業務が多いので、確かにある意味お客様にものを教えている職業といえるのかもしれませんが、はっきりいって先生というふうに呼ばれるのは好きではありません。それはなぜかといいますと、学生時代、これは小学校・中学校・高校も含みますが、私は教員(あえて教師ではなく教員です)に嫌いな人が多く存在したことがあり、その人たちと同列にされているような気がして嫌なのです。私の感覚では、先生とは私がそう呼ぶべき価値のある相手を自主的に「先生」と呼ぶものであり、強制的に先生と呼べなどという方は感覚的にちょっとおかしいのではないかと思っていたのですが、大半の教員はそんな感じでした。

そんな尾崎豊気取な私の学生時代にも、確かに先生と私がおよびしたい教師の方々がいました。思い出してみると結構数多くいらっしゃるので、私は先生には恵まれた環境にいたのかもしれません。

ちゅうことでそんな先生たちの思い出を。

小学校のT市先生
このT先生は確か小学4年生のときの担任だったと思うのですが、中年の先生ながらまったく教育への情熱を失っておらず、女金ぱちとでも呼びたくなるような方でした。私の同級生でこの先生が思い出に残っている人は多いと思います。この先生は、あまりにも教育に情熱を注ぎすぎ、早くにお亡くなりになってしまいました。まさにいい人ほど早く死ぬ。今は授業中時間がつぶせたらいいと考えている教員が多いようで、この先生のように魂削って仕事しろとはいいませんが、普通の一般企業人ぐらいは働けといいたいところです。サラリーマン感覚の教員なら、待遇もサラリーマン的にいつリストラされてもおかしくない状況にないと不公平だと思うのですが。

高校のM鍋先生
この先生は高校時代の部活の担任でして、めったなことでは部活に顔を出さない先生でした。実際に一学期に一回ぐらいしかこない先生でしたが、それでも柔道が異常に強く、たまにきて部員を投げまくって帰っていくという、あんたそりゃ自分の息抜きにきてるだろ!と誰もが突っ込みをいれたくなるような先生でした。ただ、部活を指導にはこないのですが、部室にはよく顔を出し、われら部員が働きありのようにせっせと部室に運び込んだエロティカルブックスを、なんだかんだといいながら接収してしまうことたびたびでした。ブックスが多数ある中で、もってかえる本と持って帰らない本があるところからして、本当にわれらのために持って帰っているのかははなはだ疑問でしたが、ぼやを起こしたり、使われなくなった女子トイレを自分の部屋に改造して住んだり、授業中さぼって学校の前の川でつりをしたり、頭をそって点を六つマジックで書き「くり○ん」とのたまって授業に出たりする部員を監督することは、ほかの先生から圧力がかかっていたことは容易に想像され、それでも長いこと顧問を勤めてくださったこのM先生は高校時代の恩師と言えると思います。

大学のH藤先生、W辺先生
両先生は、ゼミの担当教官でしたが、まったく違う個性を持たれた先生だったと思います。H先生は(といってもW先生も厳しかったのですが)やたらめったらに厳しく、特に卒論のときなど、卒論はこれでOKとの許しがなかなか出ないため、私は原因不明の息ができなくなる症状に襲われ文字通り死にかけるほどでした。普段のゼミも厳しく、よく怒られておりました。ただ、H先生は実際に学生が社会に出たときのマナーなどを教えてくださっていたんだなあということが社会に出てからわかりました。このH先生、昔は歌手を志されていたらしく、大変にカラオケ好きなのですが、デーモン小暮の聖鬼魔U「蝋人形の館」という歌を毎回ゼミの各種打ち上げで熱唱されるのはちょっとどうかと・・・。

W先生は私がこれまであった人類の中で一番頭がいいんじゃないかと思えるほど頭が冴え渡っている先生でした。日銀から出向されて教授になられた方で、本来は任期が終わったら日銀に戻られるはずだったらしいんですが、教育が面白くなったといってそのまま違う大学の教授になられたようです。ゼミではかなり自由にゼミ員同士討論せよというタイプの先生でその討論中にさくっと問題点を指摘されるのですが、その説明を聞いて毎回私はすげーなーと思っておりました。この先生は常に自転車に乗っておられるのですが、やはり頭が良いと脳みそも重いのか、ゼミで萩に小旅行に行ったときなど思いっきりこけていらっしゃいました。私の記憶では結構何度も自転車でこけてらしたような気がします。山大を去られたあとに本を出版され、その本が紀伊国屋のベストテンに入っていたことからやっぱりあの先生はすげーなーとそれを教えてくれたゼミ員とはなしたものです。


私を教えてくださった諸先生方に深く感謝申し上げます。
h15.3.7


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