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第15回:余は如何にして行政書士となりし乎

はっきりいって世間での行政書士の認知度は低いです。といっても近頃は「カバチタレ」の影響からか知っている人もいらっしゃるようになりましたが、それでもマイナーな職業には違いないです。なんせいつも司法書士と勘違いされるぐらいですから。さらには私があからさまに年が若いので、よくお客様に「なぜ行政書士になろうと思ったのですか?」と聞かれます。これは「そんなマイナーな職業をなぜその若さではじめようと思ったのか?」ってことをも意味すると思います。

私の公式発表では行政書士になった動機は、私は組織で出世できる人間ではないので一人でする仕事がしたかったから、完全歩合だから、自由人だから、もしくはなんとなくなろうと思ったから、などと答えています。確かにこれも動機の一部ではあるのですが、実はこれらはあくまで動機の中のごく一部にしか過ぎません。さてその真実はといいますと、そこには涙なくしては語れない話があるっちゅうわけです。でないと、大学のゼミで担当教授に「将来の希望職業は?」と聞かれたとき、21歳にして「冒険家になります!(きっぱり)」と答えた私が、思いっきり日本にとどまる職業である行政書士になるわけがありません。ちなみにそのとき教授は「うん、君は冒険家がいいよ・・・」とほかの学生相手とは明らかに違う対応を私にしてくださりました。(この教授には本当にお世話になりまして、私がまだ人間界にいられるのもこの教授のおかげといっても過言ではありません)

時間を一年ほど過去に戻しますと、私にはそれはそれはかわいらしい彼女がおりました。いやほんと、私にはもったいない女性でして、まさにぞっこんふぉーりんらぶでした。私はこの彼女と将来的には結婚するんだろうなあと思っていて、彼女もそう思っていたと思うのですが、その結婚に立ちはだかる大きな壁が私の将来性でした。なんせそのとき私は大学の教授になりたいと思ってまして山口大学とは違う大学の院受験をしたのですが、大学4年の時に続き二回目のサクラチルを体験しまして、大学出て受験してるんだから職業としては「無職」。将来性もへったくれもあったもんじゃありません。
しかも、また来年3度目の受験をし受かったとたとしても博士課程まで行けば卒業は5年後。さすがに5年も待ってくれとはいえませんし、さらには私のほうも5年も自分の一番したいことを先延ばしできる性格でもありません。

というわけで、大学院はひとまず置いといて、結婚するためになにか職業について彼女を安心さすべと思ったのです。そのとき院受験のため勉強していたのがちょうど法律でして、しかも私の性格からして会社づとめは難しかろう、さらには自営業だったら夫婦一緒に仕事ができると考えた私は、なにか法律が試験科目にある自営業を探していたのです。自営だったら士業でなくともいろいろあると思うのですが、まったくお金がなかったのと、若すぎるが故の信頼性の低さから、仕入れを必要とする営業は考えず、資格により若さをカバーできる士業しか頭にありませんでした。
そしてふと思い出したのが大学の寮時代、塾を経営している先輩が取ってみてはどうだといってくださった「行政書士」。そのときは院のことしか考えてなかったので行政書士のことも一晩寝たらさっぱり忘れていたのですが、それを思い出した私は本屋に行って行政書士コーナーを読み漁り、ちょうど勉強していた法律科目ともかぶっていたため、この資格をとることにしたのです。

あまり試験まで時間はなかったのですが、まさに愛の炎に燃えまくりな私は、試験用紙さえ焦がしてしまいそうな勢いで鼻息荒く受験し、運良く試験に合格し、2002年の4月から皆さんもご存知のとおり行政書士亀井事務所を開業した、というのが私が行政書士をはじめるきっかけとなった真実の物語です。

さてさて、その後、彼女とめでたく結婚・・・とはいきませんで、私の性格の問題からさくっと彼女に振られてしまい、そのショックのあまり2ヶ月ほどヒッキー(引きこもり生活)をしている最中には行政書士になった理由自体が消滅したので辞めようかなと思ったりしていたんですが、なんとか立ち直り、今では俺の彼女は仕事だとばかりに業務に精進する日々です。

こういうわけで、行政書士亀井事務所がやたらと仕事が早いのは、恋人と過ごす時間がない分、ほかの人より24時間で使える業務時間が長いっていうのも隠された二つ目の理由なわけでして、このコラムなんかもそんな時間を使っているからこそ、やたらめったら更新率が高いわけです。

当事務所に恋人同士で相談に訪れたお客様には、もれなく報酬料金5割増サービス実施してやろうかなとか思ってしまう(冗談です)、一人の寒い夜に書いた今回のコラム「余は如何にして行政書士となりし乎」でした。

(クリスマスに当事務所に一人でいらっしゃるお客様には普段の報酬料金の2割引サービスを実施します。これはほんとにします。ふるってご利用ください。)


亀井が行政書士試験勉強の時に使った本



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