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第13回:顧問契約

先日とある株式会社様と顧問契約を結ばせて頂きました。行政書士の仕事は許認可なんかだと一回の報酬は大きいのですが、そういう仕事は波があるのでやはり継続的な収入が入る顧問契約を結ばせて頂くとありがたいです。当事務所と顧問契約を結んだ場合、お客様のメリットとしては、これまで時間制だった相談料が月極の定額になるため、延々相談しても時間が気にならない、さらにこの相談に伴う書類作成料も定額より安く提供することにしております。だから多数書類を作ることが分かり切っている場合は顧問契約の方がお得かもしれません。
デメリットとしては当然毎月お金がかかるということ。相談しなくてもお金がかかってしまうのですが、基本的に私は顧問を結ばせて頂いたお客様にはサービスでなにか良い情報があったらお伝えするようにしているので一回も連絡がないのにお金だけ取られるってなことはないと言えます。

さて雑誌なんかにも取り上げられることですが、これからの行政書士・司法書士・税理士などは書類を作るのが仕事というより、相談業務の方が主な仕事になっていくでしょう。実際、これまでも書類作成の前には相談が付随していたわけですが、やはり書類が主で相談が従であったというのが実情ではないでしょうか。これはお客様が士業に書類作成を丸投げしていたということも理由にはあるのでしょうが、私が思うにこの書類作成が主であった理由の大きな部分は士業がお客様に相談されるのが嫌だったということがあるのではないかと思っています。
行政書士は書類作成に関する相談が業務であると法定されていますが、相談にのっているとき、こちらが予想もしないようなことをお客様が尋ねてくる場合があります。それは自分の守備範囲外のことであったりするとなおさらで、一瞬答えに詰まってしまうときも確かにあります。こんな場合は間違ったことを言えないので研究し、後にお伝えするようにはしているのですが、なんとなくかっちょわるーってな気分になってしまいます。このかっちょわるーな気分になりたくないために、これまで士業は相談を拒否するような姿勢をして、それがお客様に伝わり、お客様の方でも聞くのは何となく失礼かなと感じ、書類を作ってくれればいいやと思われていたのではないでしょうか。
また日本では相談に対してお金を払うという意識があまりなく、相談料を取りづらいということも理由に挙げられるでしょう。

しかし、これだけITが発達した現代では定型的な書類などの情報は時間をかければ一般の方でも作成できないこともなく、単なる書類作りやさんでは士業に頼もうとはしないでしょう。このような状況に変化してもまだお客様から依頼される士業とは、相談にのってライブで返答でき、その相談の結果をエッセンスとして書面に表すことのできる人たちだけでしょう。

その場で返答するということはそれだけ前もって知識を持っていなければ不可能です。このため普段から膨大な時間を研究に当てなければなりません。ある意味、これまでは取り直しの効いたスタジオ録音から、ライブステージをするミュージシャンに変化したのと同じ事が言えると思います。スタジオ録音では編集に騙されていた聴衆もライブを聴けばそのミュージシャンの音楽が良いか悪いかは一瞬でわかってしまいます。

というわけで、相談料は取らないという士業の方もいらっしゃいますが、私は相談料をきっちり頂くようにしています。むしろ書類作成より相談の方が自分にとって難しく、書類作成と同じぐらい重要だと考えているからです。
こんな訳でお金をいただける相談回答ができるようにもっと勉強せねばならんなあと思ったわたくしでした。

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