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第12回:NPOに思う

NPOとは特定非営利法人を指しまして、これまでボランティア団体などの、社会にとって有益な活動をしつつも、なかなか法人格が取れなかった団体が簡単に法人格を取れるようになったNPO法を根拠とする法人です。私は開業当初、NPOと経営相談で行政書士をやっていきたいなあという思いがあり、いろんな団体にDMを送ったりして何人かNPOの理事をされている方達ともお会いしました。その方達のほとんどは老人介護などの分野で社会貢献しようとされている立派な方達ばかりです。

このNPO法は、社団法人や財団法人など監督官庁の許可制である法人形態ではなかなか許可が下りず、またこの2つの法人形態は官庁の許可制がゆえに天下り先の温床となっているので、それへの対抗手段としての側面も持っています。それゆえNPOはできるだけ簡単に設立できなければならず、しかもいわゆる役所とは少し距離を置いたものであるべきです。

しかし最近、NPOと役所があまりに近づきすぎているのではないかということに私は懸念を覚えます。確かにNPOはこれまで役所がしていたことをNPOという民に任せることにより、肥大化しすぎた官をスリム化させるという側面もあるため、役所との連携連絡は必要でしょう。ただ、NPOの中にはほとんど行政主導で作られた、ある種第三セクターのようなNPOもぽつぽつ生まれています。これに危惧を覚えるのです。官から民へという時代の流れは、官では効率的運営・経営ができなかったこそ生まれたもののはず。それを官が主導して作られたNPOが果たして効率的運営・経営ができるかどうか。

また今はそんなに目立った助成は行われていませんが、将来的には行政の仕事を代わりにやってもらっているということでNPOに対し行政から助成金が出るようになっていくでしょう。この助成金をどこに出すかは行政が決めることなので必然、行政と仲の良い、もっと言えば元々公務員だった人が作ったNPOに助成する額が多くなってしまうのは火を見るより明らか。NPOの意味する特定非営利とは、株式会社でいうところの配当金を出さないという意味の非営利であり、給与をNPO職員に支払ったり役員報酬を支払っても問題ありません。

さらにはNPO設立にたいして、全国的にだんだん行政指導が厳しくなってきているというのも見逃せません。結局NPOが民にとって使いづらく、官にとって使いやすい法人形態になる危険性があるのではないかとも思います。

近い将来、NPOがこれまでの社団法人や財団法人のように天下りの温床になっていかないか。私はとても心配です。それこそ、NPOを見張るためのNPO、これが大事になってくるでしょうね。

にしても今回のコラム、固いなあ・・・。我ながら、反響の大きかった第11回と同じ筆者とは到底思えませんな。時にはまじめなコラムです。


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